リアルワールド ネット会員に仕事外注
インターネット広告とポイント発行サービスを組み合わせたビジネスを展開するリアルワールド(東京都渋谷区)は、企業や官公庁から手書きの資料を電子化するなどの仕事を請け負い、会員ユーザーに入力作業をアウトソーシングする新規事業を今月下旬からスタートする。企業は単純作業を低コスト、短納期で発注できる一方、会員は時間や場所に関係なく気軽に働ける。新しい雇用創出の仕組みとして注目を集めそうだ。
インターネットを介して、不特定多数の人たちに仕事を発注するユーザー参加型のアウトソーシングは、海外では検索エンジンの開発などで活用が進んでいるが、国内でユーザーに報酬を付与する仕組みを構築するのは珍しいという。
サイバーエージェントから独立し、3年前に起業したリアルワールドの菊池誠晃社長は「1万人に月額50万円の報酬を提供するのが起業の目標で、今回の新規事業で、その基礎を築きたい」と述べ、「リアルクラウド(クラウドは不特定多数の群衆の意)」と名付けた事業の成功に意欲を示す。
リアルクラウドは、アンケートなどの手書き資料をスキャンし、画像データ化したものをサイト上に掲載。200万人を超える会員ユーザーがサイト上で入力作業を行う仕組み。会員ユーザーには、入力した文字数に応じて、現金や電子マネーに交換できるポイントを付与する。
これまで企業は、手書きデータの電子化といった単純作業のアウトソーシングを中国などの人件費の安い地域へ発注するケースが多い。
リアルクラウドは質を高めるため、同じ作業を2人、3人のユーザーにランダムに発注し、作業結果を照らし合わせ、文字が一致しない場合は再入力を依頼する仕組みを構築。「中国と同等のコストで、質の高い仕上がり」(菊池社長)を目指す。
当初は入力作業などが中心になるが、手書きのプレゼン資料を電子化するなど、仕事の幅を広げていく方針。菊池社長は「子育てや家事、介護などで場所や時間の都合のつきにくい人や、地方に住んでいて仕事の機会に恵まれない人などが参加してもらえるサイトにしたい」と話している。
リアルワールドサービス(http://www.realworld.jp/)のサイトから会員登録し、「働く」というカテゴリーから仕事を探す。獲得したポイントの一部は、カンボジアの学校建設の資金に募金もできる。
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