新婚夫婦 旧正月に受難?実家同士で綱引き 中国
1980年代以降、中国の家族関係にも様々な変化が現れている。春節(旧正月)を夫婦どちらの実家で過ごすかということも、新しい世代にとって大きな問題だ。伝統的には、新婚夫婦は夫の実家で年末年始を過ごさなければならない。しかし、中国で「アフター80」と呼ばれる80年代以降生まれの若者は、一人っ子も多く、問題はそう簡単ではない。
「夫の実家か、妻の実家か、それが問題だ」。ネット上ではこんなタイトルの掲示板に多くの書き込みが集まっている。新旧の概念が対立する「年越し争奪戦」は、ますます熱を帯びる様相だ。
河北省石家庄に住む女性・楊さんも、典型的なアフター80のホワイトカラー。彼女は結婚したばかりだが、正に年越し問題で夫とケンカの真っ最中だ。妻は結婚後も、両親との年越しを主張し、両親も大晦日に娘がいないのは寂しいと訴えている。夫にしてみれば、新婚の妻が婚家で年越ししないなんて両親が許さない。
夫婦は話し合いの末、次のように取り決めた。まず妻の実家で大晦日の夕食を食べ、テレビで日本の「紅白」に相当する年越し番組の『春節聯歓晩会』をしばらく見る。それから夫の実家に駆けつけ、もう一度夕食を食べ、除夜の鐘が鳴る頃に自分たちの家に帰る。楊さんは「全く疲れますよ。でも仕方ないわ」とあきらめ顔だ。
互いの実家が遠く離れている場合は、もっと困ったことになる。
今年27歳の男性・王さんは東北地方出身だが、妻の実家は雲南省。両親は姉にまかせ、年末年始は雲南に里帰りを兼ねて旅行する約束をしていた。ところが国外にいる姉が急に帰国できなくなったため、妻を説得することに。妻はプレゼントをもらって、しぶしぶ納得したが、来年は絶対に実家に帰る約束もさせられた。
1年で最大のイベント・旧正月には、まだまだ多くの伝統や習慣、礼儀などの文化が息づいている。個性尊重の時代に育ったアフター80にとって、家庭内に波風の立つ時期ともなりそうだ。
| 固定リンク


最近のコメント